NFTコンテンツを販売してみよう 第3話:いざ出品!NFTマーケットに飛び込む方法

今回は第3話です。第2話でMINTしたコンテンツを販売してみたいと思います。ただ売るだけなので、全体の流れというほどの工程はなさそうな気がします。

コンテンツの販売手順

手順1)OpenSeaにログインする

「ログイン」という言葉を使いますが、OpenSeaには従来のID/パスワード認証はありません。これはWeb2とは異なるWeb3の発想で、サービス提供者側が認証情報を管理しない仕組みです。

具体的には、Chromeを起動してOpenSeaのサイトにアクセスし、MetaMaskを接続するだけで利用可能になります。

(OpenSeaサイトを訪問すると最初に表示されるウォレット接続画面)

(OpenSeaサイトを訪問すると最初に表示されるウォレット接続画面)

手順2)出品するコンテンツを選ぶ

(MetaMask接続直後に表示される自身のProfile画面)

(MetaMask接続直後に表示される自身のProfile画面)

MetaMaskを接続すると、自身のProfile画面が表示されます。CollectedタブにもCreatedタブにも15件のコンテンツが並び、前回MINTした15種類のイラストが壮観に表示されます。

My Collections

右上のアカウントアイコンから「My Collections」ページに移動できますが、ここからは直接販売メニューが見つかりませんでした。Collectionは複数作成可能で、テーマや目的ごとに使い分けると見やすくなります。

Profile画面では、各コンテンツが100個ずつ存在していることが確認できます。売りたいコンテンツをクリックすると詳細画面が表示され、右上にSellボタンが現れ、出品手続きへ進めるようになります。

(特定のNFTをクリックすると表示される詳細情報とSellボタン)

(特定のNFTをクリックすると表示される詳細情報とSellボタン)

手順3)単体販売かBundle販売かを選択する

Bundleするコンテンツを選択する画面

(Bundleするコンテンツを選択する画面)

出品時には、NFTを単体で販売するか、複数をまとめてBundle販売するかを選択できます。

今回は、1点のNFTを選んでSellを押すと、Bundleしたい他のコンテンツを選択する画面に移行しました。当初は単体販売のみを想定していましたが、15種類をセットにして販売するニーズもあるのではないかと感じました。

2点を選択して次へ進むと、Bundle名や説明文を入力する欄に加え、販売価格をEthereumで設定できる画面が表示されます。

Fee欄の「Creator Fee」は前回設定した10%のクリエイター手数料で、2.5%がOpenSeaの取引マージンと考えられます。

(NFTコンテンツを2つ選んで販売しようとした際の画面)

(NFTコンテンツを2つ選んで販売しようとした際の画面)

手順4)オークション形式(Timed Auction)で出品できない原因と対策

出品するにあたって、定額販売するかオークション形式で販売するかの2つがあるので、私は早速オークション形式で販売して見たかったが、これがうまくいきません。

オークション形式(Timed Auction)にすると、出品完了ボタンが押下できない

Timed Auction の設定画面で「Complete Listing」ボタンがグレーアウトしたまま押せない場合、主に以下のような原因が考えられます。

  • 必須項目の未入力・無効な値
    Starting Price(開始価格)が「0」または最小入札単位未満になっていないか
    Reserve Price(リザーブ価格)が開始価格より高すぎたり、空欄のままになっていないか
    – オークション期間の開始日時・終了日時が正しく設定されているか(終了日時が開始日時より後か)
  • ガス代用のETH不足
    – MetaMask のウォレットに、出品トランザクション発行時にかかるガス代をカバーするだけのETHがあるか
    – 表示上は残高があっても、ウォレットが別ネットワーク(Polygon など)の残高を参照していないか
  • ネットワーク接続の誤設定
    – MetaMask がEthereum Mainnetに接続されているか
    – Polygon やその他のチェーンを選んだままになっていないか
  • ウォレットの認証・署名が未完了
    – Sell ボタン押下後に MetaMask でトランザクション承認画面が出ているか
    – 承認ダイアログをキャンセルしていないか
  • 支払いトークン(Payment Token)の未選択
    – WETH や USDC など、どの ERC-20 トークンで入札を受け付けるかを必ず選んでいるか

手順5)定価販売形式で販売開始

やむを得ず本日はオークション形式での販売を断念し、定価販売を選択しました。数量・定価・販売期間を設定するだけで、驚くほどスムーズに販売を開始できます。

(定価販売の設定をして、出品ボタンを押した直後の画面)

(定価販売の設定をして、出品ボタンを押した直後の画面)

手順6)出品結果を確認

結果的に、「現実から」のイラストを1点、0.05 ETHで販売開始し、「変革の灯」のイラストを5点、合計0.5 ETHで出品しました。また、全15点のセットを0.6 ETHで固定価格販売しました。「変革の灯」は0.1 ETHで5点出品しようとしましたが、同じイラスト5点のセットになってしまい、セット販売の意義を考え直す必要がありそうです。

(出品を終了した後の様子)

(出品を終了した後の様子)

各イラストの在庫は100のまま維持されており、パッケージ販売を行っても在庫数は減少しません。

次回は、同一コンテンツの複数出品手順やオークション形式での出品について再確認し、調整します。

執筆者:デジタルトランスフォーメーション研究所 代表取締役 DXエバンジェリスト 荒瀬光宏|荒瀬光宏 プロフィール

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